「Excel」という単語を製品名に入れたためにMicrosoftと3年間議論することになったSavvysoftは、今回は同じ過ちを繰り返さないよう確実を期しているようだ。
Microsoftは、Savvysoftが自社ソフトウェアに「TurboExcel」という名前を付けていることに異議を唱えていた。TurboExcelは、Excelの表計算シートをウェブフォーマットに変換するもので、計算をウェブ上で高速に行えることを特徴とするソフトウェアだ。
2004年にMicrosoftの弁護士から書簡を受け取った後、Savvysoftのスタッフは常にこれに変わる新しい名前を考えてきた。
Savvysoftでマーケティングディレクターを務めるLeeAnn Chen氏は、従業員数35人の同社がこれまで200以上のドメイン名を登録したと推計している。Chen氏は冗談交じりに、「われわれはNetwork Solutions(ドメイン登録事業社)の優良顧客になった」と笑う。
Savvysoftは5月1日、そのような模索(と、Microsoftとの和解)の成果を発表した。今後、同社の製品名は、TurboExcelに代わって「Calc4Web」になる。
同社は名称を決めるにあたり、「Excel」「Web Service」などの言葉に対するキーワード広告を購入し、どの名称だとクリックスルーレートが高いかを調べるというマーケティングテストを行った。ここでは、「Calc2Web」というもう1つの候補も、高い評価を得たという。
だが、Savvysoftにとってはやっかいな訴訟を避けることが最優先だった。そして、GoogleがXL2Webという企業を買収していることを知り、Calc2Webを候補から落とした。
「一連の経験から、われわれは訴訟問題をおそれるようになった」とChen氏は言う。「Googleから狙われたくなかった」(Chen氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス