Sun Microsystemsは米国時間4月24日、2四半期連続で黒字を達成したことを明らかにした。だが、Jonathan Schwartz氏の最高経営責任者(CEO)就任一周年まで残り数週間というところへ来てサーバの売り上げが低迷したため、売上高は伸び悩んだ。
サーバおよびソフトウェア大手のSunは、米国時間4月1日に終了した第3四半期の純利益を6700万ドルと発表した。前年同期に記録した2億1700万ドルの赤字から、劇的な復活を遂げたことになる。売上高も3%増の32億8000万ドルに達したが、Sun自身や、Thomson First Callが調査したアナリストらの予測である34億2000万ドルにはおよばなかった。
Schwartz氏は電話会議の中で、「(前四半期に)次の四半期は厳しいものになると示唆したとおりの結果が出た」と述べた。同社は売り上げが振るわなかった理由を、Sunが富士通と共同開発したMクラスサーバの新製品がリリースされるまで、ユーザーが製品を買い控えたためとしている。
Sunの最高財務責任者(CFO)であるMike Lehman氏は、同四半期の最後の数週間でサーバおよびストレージシステムの売り上げが落ちたことが主な原因となって、「当初予測していた売上高に数%足りない結果に終わった」と話した。「これは、(顧客が)Sunおよび富士通の高パフォーマンス新製品の発表を待つことにしたためで、競合社との競争に敗れたからではない」(Lehman氏)
Sunは6月終了の今四半期、営業利益率4%の維持を目標としている。同社株価は、2006年終了時に好調だった業績を要因に上昇していたが、24日の時間外取引では35セント(約6%)下がった5.59ドルとなった。
サンは過去数年、サービスからの売上高増加に成功してきたが、ストレージシステム販売は伸び悩んでいた。同社業績に改善をもたらしたのは、サーバ販売であった。
1年前にSun CEO に就任したSchwartz氏は、同社ソフトウェアビジネスの出身で、最高執行責任者(COO)を2年間務めている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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