Hewlett-Packard(HP)が、新たに4件の特許侵害をAcerに対して主張している。HPが、5件の特許を侵害しているとしてAcerを提訴してからまだ1カ月も経過していない。
HPは3月27日、読み書き対応光学ドライブ、ノートPCの電源管理、そしてデジタルバスの配置といった技術をカバーする特許をAcerが侵害したと主張し、同社をテキサス州の裁判所に提訴していた。
この訴訟同様、米国時間4月19日に提起された新しい訴訟も、Acer製PCの米国への輸出および米国内での販売の差し止めを求めている。今回挙げられた4件の特許は、熱管理やビデオコントロールなどに関するもので、同じ裁判所への申し立てのほかに、米国際貿易委員会へも申し立てられ、討議されている。
HPは声明を出し、「HPは、Acerが無許可でHPの特許技術を使用したコンピュータ製品を米国に輸入して、販売していると確信し、今回の提訴に至った。HPは今後も自社の知的財産の不正使用を阻止する措置を講じ続ける。HPは他社の知的財産権を尊重しており、他社にも同じ対応を期待している」と述べた。
新しい訴訟で取り上げられた特許第6691236号では、「システムの電源やバッテリの状態に応じてビデオグラフィックスコントローラのパフォーマンスを調節して消費電力を節約するポータブルコンピュータシステム」に関するものとなっている。
2つ目の第6029119号はパーソナルコンピュータが内蔵する複数の冷却機能を管理する技術で、3つ目の第5535415号は「バスを並列利用してコンピュータの効率性を高める」機能、そして4つ目の第6894706号は、「コンピュータのグラフィックスの解像度を判断し、表示デバイス固定の解像度に適合させる各種手法および機構」となっている。
HPは、PC技術関連で6000件以上の特許を保有していると主張する。それは、「コンピュータの効率性を高め、使い勝手を強化する電源管理機能やDVD編集機能をはじめ、幅広い各種機能」に関するものであるという。
Gartnerのアナリストが1月に公表した数字によると、Acerは3年連続で世界で最も成長の早いPCメーカーの座を守っているという。AcerはHP、Dell、およびLenovoに次ぐ第4位のマーケットシェアを確保している。
本稿執筆時点では、Acerから訴訟に関するコメントは得られなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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