ミシガン州にあるフェリス州立大学の学生チームは先週末、1杯のオレンジジュースを作るのに345もの工程を必要とするマシンを披露し、効率の悪さで新記録を達成した。
パデュー大学で開催された年次コンテスト「Rube Goldberg」において、同チームの「Toy Factory」は他の7つの学生チームをおさえて優勝した。風変わりなマシンを描いた漫画家にちなんで名づけられた同コンテストでは、簡単な作業を無駄に複雑に実現することで競い合う。
2007年度の課題は、オレンジを使って、ピッチャーにジュースを搾り出し、それをグラスに注ぐという作業を20以上の工程に分けて実現することであった。過去のコンテストの課題としては、りんごの皮むき、トースト焼き、封筒への切手貼りなどがあった。
フェリス州立大学の学生らは、スリンキー、ボードゲームの「Operation」、びっくり箱、ドミノ、先に馬のついた棒のおもちゃなど、さまざまなおもちゃを使ってマシンを作り上げた。同チームはこのマシンを製作するのに3000時間を費やしたそうだが、その努力は報われたようだ。Toy Factoryは作業を完了するのに345個もの工程を必要とし、工程数の新記録を達成した。
フェリス州立大学4年生で同チームキャプテンのTom SybrandyさんはPurdue News Serviceの取材に応じ、「コンテストに出場するのはこれで4回目だが、去年はマシンが誤動作して悔しい思いをしたので、今年は絶対にもう1度出場して優勝したいと思っていた」と述べた。「競争の激化が不安だったが、最初の実行を問題なく終えたときには本当にほっとした」(Sybrandyさん)
今回のコンテスト前の記録は、2006年のPurdue Society of Professional Engineersによる、5枚の紙を刻むのに215工程を必要とするマシンであった。
第2位は、パデュー大学の装置「00J: The Orange is Not Enough」であった。同マシンではカジノに侵入するスパイが登場し、ロータスのミニチュアに乗り、パラシュートを使って降りて、オレンジを目的の位置まで運んでいた。155の工程からなり、こちらも製作に約3000時間かかったという。
第3位はテキサスA&M大学の59工程のオレンジジュース絞りマシンであった。このマシンは処理を2回繰り返す必要があり、人間の補助を必要としたことから減点があった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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