カリフォルニア州パロアルト--Microsoftの最高経営責任者(CEO)であるSteve Ballmer氏は、同社の成長がGoogleのように早くないとして多くの投資家が酷評するなか、主要ライバルであるGoogleは成長を急ぎすぎているのではないか、と指摘した。
Microsoftは、従業員7万5000人規模の企業に成長するまでに約30年を要したが、Googleはその数分の1の期間でかなりの大企業に成長した。
Ballmer氏は米国時間3月15日、スタンフォード大学経営大学院の学生を前に講演し、「彼らは1年で規模を倍にしようとしている。うまくいかないと言っているわけではないが、わたしに言わせれば狂気だ」と述べた。
しかし同氏は、Microsoftが進めてきた計画的な経営組織には利点があるとし、「無作為に集められた人が好きなことをして」価値が生まれた前例はないのでは、と付け加えた。
これまで同様、同氏はGoogleを一芸しかない企業だとし、検索以外の同社の取り組みを軽視した。
Ballmer氏は、「彼らはたくさんの面白いことをする」と語り、ビジネススクールの学生の笑いを誘った。
「われわれだって面白いことをたくさんする。ロボットだって研究している」と同氏は語った。
Ballmer氏の講演会場にはいなかったものの、GoogleのCEOであるEric Schmidt氏は偶然にもさほど離れていない場所にいて、講演が始まるころは同ビジネススクールの学生食堂で昼食をとっていた。Schmidt氏はスタンフォード大学のビジネススクールで講義を持っている。
GoogleとMicrosoftは、スタンフォード大学をはじめ、全米の大学で激しく先を争って優秀な人材を確保するようになった。2年あるスタンフォード大学ビジネススクールプログラムに1年在籍したBallmer氏は、かなり頻繁に同大学を訪れており、2005年にも同じような「View from the Top」という講演をしている。
Ballmer氏によると、ビジネスは基本的に、アイデアの創造、クリティカルマスの確立、利益の享受、そして新たなアイデアの創造という4段階に分かれているという。
Ballmer氏は、「Googleは今、利益を享受する段階にいる」として、それが楽しい時期であることを認めた。同氏は、「われわれにとっては90年代がそうだった。80年代と90年代の両方だとも言えるが」と語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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