オープンソース組織Eclipse Foundationは米国時間3月6日、Ajaxスタイルのウェブ開発を簡略化する目的のプロジェクト3件について、詳細を発表した。
「Eclipse」ソフトウェアは、Javaをはじめとするさまざまなプログラム言語を用いたアプリケーションを開発するのに広く用いられている。年次カンファレンス「EclipseCon」で発表されたAjax関連プロジェクトは、(Ajaxアプリケーションの作成に用いられる)JavaScriptや、そのほかのスクリプト言語向けのツールを充実させることを目的としたものだった。
1つ目として発表された「Eclipse Rich Ajax Platform」は、Ajaxコンポーネントを作成する際の一貫したモデルを開発者に提供できるように、再利用可能なソフトウェアをあらかじめ用意することを目指すプロジェクトだという。
このプロジェクトは、既存の「Eclipse Rich Client Platform」とは別に、ウェブベースアプリケーション、デスクトップアプリケーション、サーバアプリケーションの作成などで用いるソフトウェアを開発する。
2つ目としては、これまでLinuxとWindowsに対応していた「Eclipse Ajax Toolkit Framework」が、最新バージョンでMac OS Xに対応したことが発表された。
3つめの発表として、 「Eclipse Dynamic Languages Toolkit Project」のコードが公開された。同プロジェクトの目的は、Eclipseを用いた、Python、Ruby、Tclでの開発作業を容易にすることだ。最初のリリースはTclをサポートしている。
一方、オープンソースプロジェクトとしてはEclipse最大のライバルであるNetBeansは5日、Rubyによる開発を可能にするプラグインを、2007年中ごろまでにリリースする意向であると発表した。NetBeansはこれまで、Java用の開発環境であった。
一連の動きとは別に、6日にはOracleがEclipse Foundationのボードメンバーになったという発表もあった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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