ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が、振動型ゲームコントローラを巡る訴訟問題にようやく決着をつけた。これでPlayStationの販売ができなくなることはなくなった。
SCEは3月2日、米Immersionとの間で争っていた振動型ゲームコントローラを巡る特許訴訟を終結すると発表した。PlayStationおよび関連製品について、米Immersionが持つ全技術のポートフォーリオを対象とする広範なライセンス契約に合意した。
Immersionは、ゲーム内の出来事に反応してゲームコントローラなどのデバイスを振動させる「タッチフィードバック」という技術を開発し、他社にライセンス提供している。SCEのデュアルショックコントローラがこの技術に関する特許を侵害しているとして裁判を起こしていた。
今回の合意により、SCEはすでに米国連邦地裁の判決に基づいて支払ったライセンス料に加えて、Immersionが過去に受けた損害や金利、負担した裁判費用等を支払うことになる。また、新たにImmersionの特許に関わるライセンスを取得する。金銭的な条件については開示せず、業績への影響は軽微としている。
Immersion CEOのVictor Viegas氏は「SCEとの新たな業務提携によって、さらに進化した振動機能を全世界のPlayStationゲームファンのために役立てていきたい」とコメントしている。また、SCEの社長兼グループCOOの平井一夫氏は「ユーザーの皆様に常に進化した新しいゲーム体験をお届けできるようImmersionと共同で様々な可能性を模索していく。新たなパートナーシップを通じ、Immersionの技術を盛り込んだ新しく、革新的な製品の可能性が広がるものと期待している」と話している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス