携帯電話メーカーNokiaと電気通信機器メーカーSiemensは、Siemensに対する現在継続中の収賄疑惑捜査を理由にモバイルネットワーク部門の合併を延期する。
この合併により、Nokia Siemens Networksという新会社が、2007年1月1日に誕生する予定だった。しかし、Nokiaは米国時間12月14日、この合併は2007年3月に完了する見通しだと発表した。
Nokiaは、Siemensに対する収賄捜査から、同社の電気通信機器部門を以前統括していたThomas Ganswindt氏を含む、Siemens元社員数人がすでに逮捕されていることを懸念して、当初の計画を延期する予定だと述べる。
Nokiaは声明の中で、「Siemensに対する現在継続中の捜査に関し、新会社へ移行予定のキャリア関連事業もその捜査範囲となることから、NokiaとSiemensは、合併を完了する前にSiemensが適切なコンプライアンス見直しを遂行できるよう、合併を調整するつもりだ。今回の調整は、すでに締結された合併条件に追加される。Nokiaは積極的に調査に協力するつもりだ」と述べた。
Siemensとフィンランドを拠点とするNokiaは6月、ワイヤレス機器部門を合併する計画を発表した。新会社は、電話事業者向けに販売されている両社のワイヤレス製品を統合する予定だった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」