Microsoftが「Windows Vista」の出荷準備を進める中、Webroot Softwareは、アンチウイルス企業Sophosと協力して、スパイウェア対策市場を超えた事業展開を図る。
コロラド州ボールダーを本拠とするスパイウェア対策企業Webrootは米国時間10月11日、Sophosの技術をライセンス契約し、同社の代表的なソフトウェア「Spy Sweeper」を含む消費者および企業向け製品に使用すると声明を発表した。アンチウイルスとアンチスパイウェア機能を統合した最初の製品を、2006年10月末に発表する予定だという。
Webrootの最高経営責任者(CEO)であるDavid Moll氏は声明の中で、「スパイウェアとウイルスは、今日のPCユーザーが直面するインターネットセキュリティ上の二大脅威である。われわれは、これらの脅威からユーザーを、単一の分かりやすいソリューションで保護する」と述べた。
Webrootは、Windows Vistaの出現により、ビジネスを失ってしまうかもしれないという深刻な脅威に直面しており、スパイウェアの退治という、従来取り組んできた市場を超えた事業展開を図ろうとしている。アナリストらによると、Vistaはスパイウェアの侵入を防ぐような設計になっており、Webrootのように特定の市場を対象とする企業はビジネスを失うおそれがあるといわれている。
スパイウェアとは、PCの画面に広告をポップアップで表示したり、PCユーザーの情報を盗み出したりするのに利用されるソフトウェアで、ここ数年Windowsユーザーにとっては深刻なセキュリティ上の問題となっている。その対策としてサードパーティー製のツールが多く使用されるようになった。
スパイウェア対策は、以前はWebrootのような小規模な専門会社の領域であったが、短期間のうちに大きな市場へと成長した。例えばMcAfeeやSymantecといったセキュリティ企業が、その製品にアンチスパイウェア検出機能を追加している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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