YahooによるソーシャルネットワーキングサイトFacebookの買収は両社に恩恵をもたらす可能性があると、Needham & Co.のアナリストMark May氏は分析している。
Wall Street Journal(オンライン購読申し込みが必要)および同じくDown Jonesが発行するMarketWatchの報道によると、YahooがFacebookを10億ドル相当で取得する話し合いが進んでいるという。両報道ともに、情報源は2社に近い筋の匿名人物としている。
Yahooの広報担当は、同社は憶測に対してはコメントしないと述べ、一方のFacebookは、コメントを求めた電子メールに返答しなかった。
これらの報道が正しいのかどうか、正しい場合は、間もなく契約が締結されるのかどうかについて、内部情報はまだ得られていないが、買収はいずれの企業にとっても意味があると、May氏は話している。Yahooのオンライン広告プラットフォームがFacebookの収入を2倍から3倍へ増加させ、Facebookの利用者はYahooの広告主やサービスにとって魅力的なユーザー層になるというのだ。
「こうしたユーザー層は、オンラインにおけるイノベーションの原動力になっている。Yahooが新たなWeb 2.0アプリケーションをリリースしたことで、同ユーザー層は新製品を売り込む際の格好のターゲットとなった。新製品をいち早く取り入れる可能性を持つユーザー層だからだ」(May氏)
また、Yahooが新興企業を取得すれば、同社の従業員を活気づけることにもなると、May氏は話す。「最近のYahooの社内文化は、少々停滞気味だ。はっきり言えば、同社の社員は、Yahooで働くことをかつてほど楽しんでいないのである」(May氏)
SoftTech VCのマネージングパートナーJeff Clavier氏は今回の報道について、電子メールの中で次のように語った。「米国市場での買収は小規模なものを中心としてきたYahooにとって、今回の買収は思い切った試みだと言える」(Clavier氏)
ComScore Media Metrixの調べによると、8月における米国内のユニークビジター数はYahooが1億3100万人以上、Facebookはおよそ1億4800万人だったという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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