IBMは米国時間8月23日、Internet Security Systems(ISS)を13億ドルで買収し、セキュリティ分野進出の方針を明確に打ち出した。
買収は1株あたり約28ドルを全額現金で支払う形となり、企業にセキュリティサービスを提供する力を強化する狙いがあると、IBMは述べている。
ISSは、侵入検知や監視ツールをはじめとするネットワーク保護製品やサービスの開発を行っている。
IBMは、ISSの専門知識とソフトウェアを活用し、より堅牢なセキュリティ関連サービスを法人顧客に提供する意向だという。
IBM Global Servicesのインフラ管理サービス担当ゼネラルマネジャーVal Rahmani氏は、「セキュリティサービスには大幅な成長を遂げるポテンシャルがあると思う。(ISSを)われわれのサービス業務に加えるのはそのためだ」と述べている。
同氏の指摘によると、ISSは、IBMのグローバルサービス組織内で今後も独立事業部として運営され、同社のソフトウェアおよびサーバの両事業部と密接に協力していくことになるという。
IBMは、管理セキュリティサービスを既にいくつか提供しており、Tivoli製品にもセキュリティソフトウェアがラインアップされている。
「新製品の開発を進めるにあたり、Tivoliが特にISSと密接な協力体制を取ることになる」とRahmani氏は語っている。
同氏はさらに、IBMがISS買収によって220億ドルと予測されるセキュリティサービス市場でシェアを拡大したい考えであることも明らかにした。
1999年から提携関係にある両社は、その関係を続けるなかでサービスとしてのセキュリティやサービス指向アーキテクチャ(Service-Oriented Architecture:SOA)システムを提供する両社の方向性が同じであるという意識を持つようになった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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