米レコード業界、PtoPソフトのライムワイヤーを提訴

文:Greg Sandoval(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2006年08月07日 20時44分

 PtoPソフトウェアを提供するLimeWireに数カ月前より警告を出していた音楽業界が、ついに訴訟を起こすこととなった。

 ニューヨーク州にある連邦地方裁判所に提出された書類によると、Sony BMG、Virgin Records、Warner Bros. Recordsなどが参加する団体が米国時間8月4日、著作権侵害の疑いがあるとして、LimeWireと同社の経営陣を提訴したという。LimeWireは、楽曲ファイルの複製とウェブ経由での配布を可能にするソフトウェアを提供している。

 音楽業界は、許可なしに配布された楽曲に対し、1曲あたり15万ドルの損害賠償金を求めている。

 レコード会社各社は同訴訟で、LimeWireは「原告の楽曲をインターネット経由で不正にコピーする」ことを主な事業としている点を非難している。「被告による権利侵害は驚異的な規模にのぼる」と続けている。

 音楽業界は、レコード会社に報酬を払う事業モデルを採用するか、閉鎖するかのうち、いずれかを行わないファイル共有企業に対し、今後も圧力をかける意向だ。

 前者の例として、ファイル共有システムの「Kazaa」を開発したSharman Networksは7月末、1億1500万ドルという記録的な和解金を支払い、ユーザーが著作権を侵害したファイルを配布しないようフィルタリング技術を使った対策を講じることになった。閉鎖した企業あるいは事業モデルの変更を余儀なくされた企業の例としては、Grokster、WinMX、BearShareなどがある。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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