松下電器産業は7月27日、台湾のCMC Magnetics(CMC)とその米国関係会社2社を、DVD関連の特許侵害で、現地時間7月26日、米国カリフォルニア州北部連邦地方裁判所に提訴したと発表した。
特許侵害を指摘したのは、CMCの主力製品である、DVDディスクの構造に関する特許と、記録データの処理に関する特許および保護膜材料に関する特許の3件だ。これらが松下電器産業の所有特許であることから、不当使用ならびに故意侵害に基づく賠償請求と、CMCが製造するDVDディスクの販売差止を求めている。
松下電器産業はCMCに対し、2003年秋から、DVDの技術およびフォーマットの主要開発会社8社で構成するライセンスグループであるDVD6C経由で、ライセンス交渉を開始し、2004年秋からは直接交渉も行っていた。しかし、所有特許について正当な評価が得られなかったため、今回の提訴に踏み切ったとしている。
CMCは2004年5月にも、リコーからCD-RWメディア関連の特許侵害で、カリフォルニア州北部連邦地方裁判所へ提訴された前歴を持つ。その後、両社は和解し、リコーも2004年12月8日に、提訴を取り下げている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス