Advanced Micro Devices(AMD)がIntelに対する圧力を強めている。今度は、ドイツの連邦カルテル局にIntelの反競争的行為に対する苦情申し立てを行った。
AMDはこれまでもIntelに対する独占禁止法違反訴訟を起こしてきたが、先週のカルテル局に対するこの苦情申し立てが、こうした取り組みの直近の動きとなる。AMDはカルテル局に提出した文書のなかで、Intelがドイツの小売業者らとの間で同国の競争法に違反する契約を結んだ、と主張している。
今回の問題の発端となったのは、ドイツ版Financial Timesの記事だった。その記事は、電子機器小売販売チェーンのMedia Marktが、Intelから金を受け取る代わりに同チップメーカーのプロセッサを搭載したコンピュータのみを販売する契約に同意したという内容だった。
AMDの広報担当Hollis Krym氏は、「AMDも既に同様の情報を入手しており、カルテル局に正式に訴えることにした」と説明している。
カルテル局の関係者は、「Intelの競合企業」から苦情が申し立てられたことを正式に認めた。同局は現在、Intelに対する別の調査を進める欧州委員会と連絡を取り合っている。
カルテル局の関係者は、「ブリュッセル側と連絡を取り合い、対応を検討中だ」と説明している。
AMDは2005年6月にも、Intelが主要な顧客と強制的な独占契約を結び、認められた数以上のAMD製プロセッサを販売した顧客に対してはキャッシュバックとマーケティング助成金の支払いを停止した、として米国でIntelに対する訴訟を起こしている。
欧州委員会の関係者はその翌月、英国スウィンドンにあるIntelの事業所と、Dellを含む複数のPC販売業者の事業所の捜査に踏み切った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。http://www.cnet.com/2100-1006_3-6094813.html
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