Bill & Melinda Gates Foundationは米国時間30日、マラリア用のワクチンや新薬を開発するプロジェクトに2億5830万ドルを寄付すると発表した。
Bill & Melinda Gates Foundationによると、そのうちの1億760万ドルは「Malaria Vaccine Initiative」に寄付されるという。この資金を使い、GlaxoSmithKline Biologicalsとアフリカの研究者らは、5年間にわたってアフリカでリストアップされているマラリアワクチン候補の試験を行う予定だ。また同財団は、マラリアの新薬を開発するための資金として「Medicines for Malaria Venture(MMV)」に1億ドルを提供するほか、強力な殺虫剤や殺虫処理された蚊帳などの防蚊手法を促進する「Innovative Vector Control Consortium」にも5000万ドルを寄付する。
財団関係者によると、資金提供を受ける各プロジェクトでは、発展途上国の人々が新しいワクチンや医薬品を入手できるようにするためのプランを開発しているという。例えば、MMVは有望なワクチンを20種開発しており、そのうちの6種類はすでに臨床試験段階に入っているという。またMMVが開発した医薬品には、1日1回のペースで3日間服用することによってマラリアを治療でき、価格が1ドル以下という医薬品まである。
Bill & Melinda Gates Foundationでは、HIVや結核、マラリアのような病気の根絶を目指すプロジェクトに最優先で協力している。同財団はアジアやアフリカ各国の民間組織や政府機関と協力し、研究活動などを支援している。
Bill Gatesは声明のなかで「これまでに膨大な数の子供たちがマラリアで死んだ。これは彼らが殺虫処理された蚊帳を入手できなかったり、効果的な治療を受けることができなかったりしたためだ。われわれがマラリア撲滅プログラムを拡大し、研究開発に必要な資金を提供すれば、このような悲劇を回避することができる」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力