NTTドコモ(中村維夫社長)、三井住友フィナンシャルグループ(SMFG、西川善文社長)、三井住友カード(栗山道義社長)、三井住友銀行(西川善文頭取)の4社は4月27日、携帯電話を活用したクレジットカード業務「おサイフケータイ」による新クレジット決済サービス事業の共同推進を中心とした業務・資本提携を行うと発表した。
NTTドコモとSMFGは、相互に協力して「おサイフケータイ」による新クレジット決済サービスを確立し、さまざまなユーザーニーズに対応していく方針。業務提携後のサービスとして、NTTドコモは新たなクレジットブランドを立ち上げる。また三井住友カードと共同で、「おサイフケータイ」による新クレジット決済サービスを利用するためのプラットフォームの構築も行う。
とくに三井住友カードは総合カード会社としてのノウハウを最大限活用し、この新ブランドによるクレジット決済サービスが利用可能な加盟店端末を全国規模で早期に設置、小額から高額までの決済インフラを構築する計画。
次のステップとして、NTTドコモは三井住友カードと協力し、新ブランドを活用してNTTドコモ自らが「おサイフケータイ」によるクレジット決済サービスを開始するとともに、新たなクレジットカード(プラスチックカード/国際ブランド付)の発行を行い、相互のサービスなどを融合した新しいタイプのサービスを提供する。
三井住友カードも、他社に先行して既存のクレジットカードに「おサイフケータイ」を連携するとともに、相互の各種サービスを融合することでさらなる利用促進を図る。また、新クレジット決済サービスに対応する機能を搭載したATMを開発し、ATMネットワークを通じてユーザーの利便性向上に注力していく。
なお、NTTドコモは、三井住友カードとの戦略的な業務提携を通じて「おサイフケータイ」によるクレジット決済サービスの早期実現とマーケットへの早期浸透を図るために、増資引受などにより、三井住友カードの発行済株式総数の34%に相当する普通株式を約980億円で取得する予定。
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