米アドビ システムズは4月18日(米国時間)、米マクロメディアを約34億ドルで買収すると発表した。株式交換による買収となり、マクロメディア株1株につき、アドビの株式0.69株が割り当てられる。
アドビでは、「2社の開発ツールやオーサリングツールなどの組み合わせや、PDFとFlashの統合により、業界を定義するプラットフォームが推進できる。これは、リッチコンテンツの提供にあたって、OSやデバイスに依存することのない環境を実現するものだ。この買収でわが社は幅広い顧客ニーズに応えることができ、モバイル分野やエンタープライズ分野などの新たな市場への参入も可能となる」としている。
米アドビ システムズCEOのブルース・チゼン氏と、社長兼COOのシャンタヌ・ナラヤン氏は、買収後も同職にとどまり、米マクロメディアのCEOスティーブン・イーロップ氏は、アドビのワールドワイドフィールドオペレーション部門プレジデントとなる。また、アドビの上級副社長兼CFO マリー・デモ氏、同会長のジョン・ワーノック氏とチャールス・ゲシキ氏は現職にとどまり、マクロメディア取締役のロブ・バージェス氏は、アドビの取締役となる。
日本国内のアドビ システムズへの影響について同社広報部では、「現時点では未定だ。買収の完了は2005年11月末を予定しており、それまでに組織面や製品の統合などについて詰めていく」としている。
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