人気のバーチャルワールド「Second Life」を運営するLinden Labは米国時間3月28日、Globespan Capital Partnersなどから1100万ドルの資金を得たことを発表した。
今回の資金獲得は、2004年10月の800万ドルに続くものである。出資者としては、Globespanに加え、Amazon.comの創業者Jeff Bezos氏、Lotusの創業者Mitch Kapor氏、そしてOmidyar NetworkおよびCatamount Venturesなどの名が挙がっている。
「Second Life」は最近話題のバーチャルワールドのひとつであり、現在16万5000人の利用者を有する。Second Lifeは制約のない「メタヴァース(仮想空間)」であり、誰でも無料で参加し、どのような衣類や乗り物、そして建物なども作り出し、所有することができる。Linden Labは参加者が購入する土地から料金を徴収することで売上を得ている。土地には何かを建てることができる。
今のところ同社は利益を出しておらず、いつ利益を出すことになるかも不透明であると、Linden Labのマーケティングディレクターを務めるCatherine Smith氏は述べている。しかし同社は、新たな資金を積極的な国際進出や、インフラ向上のための雇用に使用する計画であると、Smith氏はCNET News.comに対して伝えている。
ビデオゲーム業界の専門家が集まれば必ず話題にのぼる「Second Life」であるが、ひとつだけ明らかなことがある。必ずしも新たな利用者が入り込みやすい世界ではないということ、そして、グラフィックスが競合の「World of Warcraft」や「There」などのレベルに達していないということである。
しかし、バーチャルワールド専門家らは「Second Life」を高く評価しており、たびたびメンバーが演じる興味深い社会的行為に免じて、多くがその欠点を受け流そうとしている。
Linden Labは、新たな資金を得たことで見た目の問題を改善し、この分野の批評家たちを黙らせることができるかもしれない。
「私が推測するには、Lindenは次のレベルに進むことを考えている」とバーチャルワールドとオンラインゲームの専門家であるRon Meiners氏は述べている。「同社はこれまでのところ非常に革新的な発展を遂げてきた。そしてこのことは、同社がインフラを向上させ、メンバーの拡充に向けた準備を進めるのが可能であることを意味する」(Meiners氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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