米国航空宇宙局(NASA)は今週、レーザードット技術を使って、写真中の物体にサイズ情報を加える技術を開発したことを明らかにした。NASAの科学者らはこのツールを使って、宇宙船が受けた損傷の発見や分析をしていたという。まもなく警察もこの技術を犯罪の捜査に広く活用するようになるかもしれない。
「Laser Scaling and Measurement Device for Photographic Images」という名称のこのデバイスは重量が約0.5ポンド(約230グラム)で、黒い箱のような形状をしており、カメラに接続することができる。1インチ(約2.5cm)離れたところにレーザーが2つ装備されていて、被写体に向けてレーザードットを照射することができる。イメージ画像を専用のソフトウェアに読み込んで、画像中の任意の箇所を複数指定し、それらの距離を設定する。
このソフトウェアは、被写体との距離に基づいて物体の大きさを設定するため、画像を見た人間は、その物体が近くに配置されていようが、遠くに配置されていようが、その大きさを容易に判断することができる。
NASAの科学者らは、このデバイスを使って、スペースシャトルの損傷箇所がドアからどれくらいの距離にあるのか測ることができる。同様に、法医学者らはこの技術を利用して、犯罪現場の血痕のパターンなどを調べることができる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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