Hewlett-Packard(HP)は米国時間20日、中古カートリッジに補充するインクがHPの特許を侵害しているとして、カートリッジ再販業者のCartridge Worldに苦情を申し立てた。
HPはCartridge Worldに宛てた書簡のなかで、HPが特許を所有するViveraインクと同じ化学成分のインクの使用を中止するよう、Cartridge Worldに求めた。HPはイメージングや印刷関連で9000件の特許を所有しており、そのうちの4000件はインクやカートリッジのような消耗品に関するものだ。
Cartridge Worldへ宛てた書簡は正式な法的措置にはあたらない。だが、カートリッジ再販業界を幅広く取り締まろうとするHPは、こうした取り組みの一環として今回の書簡を送付したという。
「HPは、当社の顧客の利益になる技術革新を生み出すために、毎年何百万ドルも資金を研究開発に費やしている。この投資を守るために、われわれは断固たる措置をとるつもりだ。Cartridge World North Americaが自社の加盟店にできるだけ早く法律を遵守するよう働きかけることを希望する」とHPイメージング印刷グループシニアバイスプレジデントのPradeep Jotwaniは声明のなかで述べた。
HPは、Cartridge Worldの全米各地の加盟店でHPの特許を侵害したインクを補充したカートリッジを多数発見したと述べた。問題のカートリッジは、DeskJetプリンタでも使用される56、57、78という番号を付されたHP製プリンタカートリッジの代替として使用されるものだ。
この件について、カリフォルニア州エメリービルにあるCartridge World North Americaとサウスオーストラリア州アデレードにある本社関係者に問い合わせたがコメントはもらえなかった。
ショッピングセンターやビジネス街などでよく見かけるCartridge Worldは、HP、エプソン、キヤノン、Lexmarkなどのプリンタメーカーの使用済みカートリッジにインクを補充し、それらを低価格で販売している。例えば、通常35.35ドルのHP 56カートリッジの代替品がほぼ半額の17.72ドルで販売されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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