カナダのPCメーカーVooDoo PCの社長兼最高技術責任者(CTO)Rahul Soodによると、Intelという会社は「一緒に働きたい会社ではあるものの、相手企業を簡単に見捨ててしまうところがある」らしい。
Soodは米国時間12日、VooDooが生産するシステムにおけるIntel製プロセッサとAdvanced Micro Devices(AMD)製プロセッサの「使用比率」を変えるよう、Intelから圧力を受けたことが過去にあったと述べた。
SoodはCNET News.comに宛てた電子メールのなかで「AMDチップ搭載PCと比較したときの、Intelチップ搭載PCの割合を増やすよう、Intelに依頼されたことが何度もある。もし、協力を拒むようなことがあれば、(Intelチップを)供給してもらえなくなるという、アロケーション上の問題にわれわれは直面することになる。われわれをサポートしてくれていた当時のIntelの仕事ぶりには、目を見張るものがあった。しかし、サポートを停止すると一度決めると、Intelのやり方はあからさまだった」(Sood)
IntelからはSoodの意見に対するコメントは得られなかった。
IntelのPCメーカーや卸売業者への対応は、AMDが6月に起こした独占禁止法訴訟の中核をなす問題になっている。AMDの申し立てによると、Intelは、マーケティング費用の支給や、チップおよび技術情報の供給を停止するとPCメーカーを脅すことでシェアの拡大を図り、独占禁止法に違反したという。これに対してIntelは、AMDの言い分を全面的に否定し、自社のマーケティングプログラムや活動は完全に合法で、AMDの問題は同社自身の誤解に起因していると述べている。
PCやチップメーカーの幹部らは、交渉相手としてのIntelは非常に手強いと匿名で述べている。しかし、同時に、同社のビジネス手法によって不当な条件を押しつけられたとは感じていないとも述べている。さらに、なかには、マーケティング費用と技術サポートは役に立っていたという幹部もいた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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