Microsoftの営業トップは、最も技術に精通したリーダーの1人だった前任者のレベルに達することができるだろうか?
これは、Microsoftが米国時間20日に発表した人事異動を聞いた一部のアナリストが抱いた疑問だった。元営業トップのKevin Johnsonが、来年退社するWindowsの主任アーキテクトJim Allchinの後任になるという。
Johnsonは、Microsoftに在籍した13年間のほとんどを、営業/マーケティング畑一筋で過ごしてきた。同氏は2年前に営業トップに就任し、それ以降、Microsoftの2桁成長を支えてきた。このような大企業にあって見事な偉業である。
Johnsonは、同社のSenior Leadership Teamのメンバーとして、会長のBill Gatesや最高経営責任者(CEO)のSteve BallmerとともにMicrosoftの戦略と方向性の計画立案を支援する6人のトップ幹部の1人でもある。そのためBallmerは、Johnsonが務めていた営業トップの座を新最高業務執行責任者(COO)であるWal-Mart Storesの元幹部に与えた先月、Johnsonには新しい重職を用意すると約束していた。
アナリストによると、Johnsonには才能があるが、MicrosoftのPlatform Products and Services事業部プレジデントを共同で務める新しい任務には苦労するかもしれないという。
Directions on MicrosoftのアナリストRob Helmは、「Jim Allchinは非常に技術寄りの人物だ。Billに近い。一方、Kevinは根本的にSteveに近い。優秀なビジネスマンだが、Allchinとはスキルが全く異なる」と語っている。
Technology Business ResearchのアナリストStuart Williamsは、MicrosoftがJohnsonにこの役職を与えたのには、当然それなりの理由があったのではと考える。
巨大構造や高まる競争圧力と葛藤するMicrosoftは20日、7つの事業部を3つにまとめる包括的な組織再編に着手することを明らかにした。同社はこれに向け、現実的で、適材適所なリーダーを探し求めているのかもしれない。
「彼らは行動によって示す必要がある。革新のためには、7つの事業部に分かれた以前の組織では組織内に障壁が多すぎた」(Williams)
実際、会社の組織再編とリストラはJohnsonが得意とする分野のようだ。Johnsonは国際営業のトップとして、80カ国以上で営業活動の見直しと子会社の業務再編を行っている。同氏には、米大陸担当営業/マーケティングトップ時代にもリストラを指揮した経験がある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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