明治大学、品川区(東京都)、戸越銀座商店街連合(戸越銀座商栄会商店街、 戸越銀座商店街、戸越銀座銀六商店街)は7月22日、光ファイバー網の活用に より商店街の活性化につなげる「ユビキタス商店街」プロジェクトを共同推進 することで合意したと発表した。来年度(2006年度)から事業化予定の電線類 地中化事業に合わせ、地中埋設管に光ファイバーを通し、広域ローカルエリア ネットワークを構築する。
国土交通省が推進する電線類地中化事業を、道路や景観の整備にとどめず、 ITインフラの整備に積極活用しようという試みで、光ファイバー網については 経済産業省に助成を働きかけていく。品川区にとって、「電線地中化を商店街 の活性化につなげる試みは初めて」(濱野健助役)となる。
整備された光ファイバー網を具体的にどのようなサービスに活用するかにつ いては、現役の明治大学大学院生が代表取締役を務めるCOCO−WA−DOCO(東京 都千代田区、半田正浩代表取締役)が中心になりプランを練る。半田代表取締 役は、同大学院政治経済学研究課博士課程に在籍中で、明治大学が2004年4月 に開設したインキュベーションセンターをベースに同年9月、COCO-WA-DOCOを 設立した。
サービスの開始時期について半田代表取締役は、「光ファイバーの敷設は5 区間に分けて行われる予定になっており、完成した区間ごとにサービスを始め るか、全区間一斉にサービスを始めるかは未定。もし、区間ごとのサービスイ ンとなれば、早ければ2−3年後に提供開始できる見通し」としている。
また、戸越銀座商店街連合の山村俊雄理事長は、「ユビキタス商店街は、1. 6キロの光ファイバー網、400店舗が参加するプロジェクトとなる。産公学の連 係により、日本一の商店街になるよう取り組んでいきたい」と抱負を語った。
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