合併後の会社では、Chizenが引き続きCEOを務め、Shantanu Narayenは社長兼最高業務責任者(COO)として残る。Macromediaの社長兼CEOであるStephen Elopは、Adobeのワールドワイド・フィールドオペレーション担当社長に就任する。Macromedia取締役会会長のRob BurgessはAdobeの取締役に就任する。
1998年にMacromediaに加わったElopによると、Flashフォーマットの新デバイス対応にさらなる重点を置くことで、合併会社はマルチメディアオーサリングの新分野に進出できるようになるという。AdobeはMacromediaに対し、新しいリソースのほか、見込み客も提供することになるとElopは述べた。
「われわれのプラットフォームを活用したさらに完成度の高いソリューションの開発に重点を置きながら、エンタープライズ分野における大口顧客とやり取りすることで、われわれはこれまでMacromediaの業務を拡大することに成功してきた。その結果、わが社は優れたソフトウェアを開発するだけでなく、ますます多くの顧客に対応できる戦略的なベンダーとなった。今日の好調な業績を見れば、この合併を行うことが理にかなっているのは明らかだ」(Elop)
Adobeの財務部門によると、両社には多数の類似点があることから、合併後には何らかのコスト削減も期待されるという。しかし、合併会社が「Adobeのインフラを基盤にする」と指摘しただけで、それ以上の具体的な内容については言及しなかった。
Adobeはこの合併に関連して、Macromediaの買収完了後に10億ドルの株式を買い戻す計画も発表した。なお、この合併は今年中に完了すると見られている。
Adobeはさらに、Acrobatの売上が好調で、第2四半期決算の利益と売上が自社の出していた先行指標の上限に達する模様であるとの報告も行った。同社は3月に、1株あたり利益が51〜55セント、売上高が4億7500万〜4億9500万ドルとの予想を発表していた。
Macromediaも、売上が自社の発表していた予想値を上回る見通しであることを明らかにした。同社によると、3月31日締めの第4四半期の売上は、1億800万〜1億1300万ドルという予想を超える見込みだという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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