中小企業向けに低価格ネットワーク機器の販売やネットワーク構築を手がけるプラネックスコミュニケーションズは4月14日、同社が今後注力するIP電話市場での売上拡大を狙い、IP電話の制御システムを開発する米Red SIPを完全子会社化することを取締役会で決議した。
米Red SIPは、IPネットワーク上で電話音声を使うVoIPのソフト開発とシステム構築を実施する企業である。音声や映像などのセッションを確立・維持・終了する制御プロトコルであるSIP(Session Initiation Protocol)のメッセージを利用したシステムだ。プラネックスコミュニケーションズは、企業のIP電話機器を販売したりIP電話システムを構築したりする際に、米Red SIPの製品開発/構築力を利用する目論見だ。
企業のIP電話市場はプラネックスコミュニケーションズが注力する分野であり、5月20日にはアメリカンメガトレンドを株式交換によって完全子会社化することを明らかにしている。アメリカンメガトレンドはパソコン用BIOSであるAMI BIOSを開発する米American Megatrendの日本法人である。
Red SIPの現在の株主構成と持ち株比率は、ライブドアファイナンスが90.9%、Red SIP社長の山崎徳之氏が9.1%である。発行済み株式総数は1000株で、資本額は20万ドル。2003年10月に設立され、2003年10月から2004年9月までの売上高は741万円、営業利益は189万円、経常利益は152万円。プラネックスコミュニケーションズはライブドアファイナンスと山崎徳之氏が所有する米Red SIPの発行済み株式のすべてを買い取る。引渡し期日は4月28日である。
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