New York Timesは2月17日(米国時間)、米出版社Primediaの子会社で総合的な情報提供サイト「About.com」を運営する米Aboutを買収すると発表した。買収は、約4億1000万ドルの現金で行われ、2005年第1四半期(1月〜3月)後半から第2四半期(4月〜6月)前半に買収が完了する予定だという。
About.comは、ガイドと呼ばれる専門家を500名近く抱え、ビジネスからIT、教育、健康、スポーツ、ショッピングまで、あらゆる情報を提供している。日本では、リクルートがAboutと2000年7月に合弁会社「リクルート・アバウトドットコム・ジャパン」を設立し、2001年2月にAbout.comの日本版となる「All About Japan」を開設している。その後同社は、2004年7月に社名を「オールアバウト」へと変更、同9月にはヤフーがAboutより株式を取得したため、現在オールアバウトとAboutとの間に資本関係はない。オールアバウトに対する現在の出資比率は、リクルートが56.1%、ヤフーが41.3%、その他が2.6%となっている。
New York Timesでは、Aboutの買収に踏み切った理由として、現在同社が運営する40以上のサイトがさらに拡充されることや、広告が強化できることなどを挙げている。またAbout.com上で、同社の提供する製品を宣伝することも視野に入れている。
Nielsen//Net Ratingsによると、同社の運営するサイトのユーザー数は月間1300万人。About.comの月間2200万人ユーザーを合わせると、インターネット上で12番目に多くユーザーを抱える企業となる。
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