ソフトバンク(孫正義社長)とダイエー(蓮見敏男社長)は11月30日、ダイエーの100%出資子会社である福岡ダイエーホークスの全発行株式約98%(1443万2000株)を、ダイエーからソフトバンクに譲渡することで合意し、株式譲渡契約を締結したと発表した。
譲渡額は50億円。12月24日に開催予定の日本野球機構(NPB)オーナー会議で承認が得られれば、05年1月28日に株式譲渡を行う。
これにあわせ、ソフトバンクとダイエーは、ダイエーホークスの主催試合観戦チケットやグッズ販売、福岡ドームの広告営業事業などを、ダイエーからの委託で手がけていたホークスタウンから、ソフトバンクの連結子会社に移管する。ソフトバンクがホークスタウンに支払う営業譲渡額は150億円。
孫社長は「球団を保有することは、現時点では約10億円の赤字」としながらも、「インターネットを使った野球中継やチケット販売などビジネスのアイデアをいくつもある」と既存事業と連携したビジネス展開に意欲を示した。さらに、「ソフトバンクグループの広告宣伝効果やブロードバンド事業におけるコンテンツの充実など、ソフトバンクグループ全体に与える相乗効果は大きい」と強調した。
ダイエーの蓮見社長は、「88年から約16年にかけて球団を保有し、地元企業と一緒に常勝軍団をつくることができたと思う。孫社長は福岡やダイエーホークスに対し熱い想いをもっており、ファンや福岡の地元企業とともにダイエーホークスのさらなる発展が期待できると感じた」と話した。
ダイエーホークスの株式取得および福岡ドームの運営事業によるソフトバンクグループの業績に対する影響については、「現段階では未定」(ソフトバンク)としている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」