ライブドアは11月9日、業務用パッケージソフトウェアを手がける弥生の買収を発表した。100億円で弥生の株式を取得するほか、株式交換も併用し完全子会社化する。手続き完了は、12月20日の予定。
弥生は、インテュイットとして2003年2月に米Intuitから独立し、その後エイ・ピー・ワンに吸収合併され2003年4月に社名を現在の弥生に変更。業務用ソフトウェアおよび関連サービスの開発/販売/サポートを手がけ、顧客数は40万社という。特に、年間維持率85%以上の有料サポート会員を9万社以上保有し、「製品の販売収益のみに依存しない安定的かつ高収益な事業モデル構築に成功するとともに、業界における圧倒的なシェアと実績を誇る」(ライブドア)。2004年7月31日現在の従業員数は313人(正社員は132人)。資本金は19億9860万3000円。発行済株式総数は60万7685株。
ライブドアは、弥生の発行済議決権付普通株式29万8517株と、新株予約権1万1457個の譲渡を受ける。また、弥生は株式譲渡日までのあいだに30億1万6470円の第三者割当増資を実施し、ライブドアがそれを引き受けることで弥生の種類株式9万2294株を取得する。さらに、両社は別途株式交換を実施し、ライブドアが弥生の発行済議決権付普通株式30万9168株を取得して弥生を完全子会社とする。交換比率については、株式交換契約締結までに決める。
弥生を買収することで得られる効果について、ライブドアは以下のように説明する。
「将来における安定的かつ大きな収益源の確保が可能となる。さらに、弥生を当社グループ内ソフトウェア事業の中核に据えることで生み出される種々のシナジー効果により、国内におけるソフトウェアベンダーとしてのプレゼンスを大幅に向上できる」(ライブドア)
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