iPodデジタル音楽プレイヤーの売上と共に上昇を続けていたApple Computerの株価が、ついに1株50ドルを突破した。同社の株価が50ドルの大台に乗るのは4年ぶりのことだ。
同社の株価は今年1月の2倍になっており、今月だけでも25%上昇している。Appleが10月13日(米国時間)に前四半期のiPodの販売台数が200万台に上ったと発表した後、同社の株価は急騰していたが、26日のiPod Photoの発表を受け、さらに上昇を続けている。iPod Photoの発売は、極めて重要な年末商戦にぎりぎり間に合った格好だ。
Appleの株価上昇は、競合大手各社の値動きとは極めて対照的だ。DellやIBM、Hewlett-Packard(HP)などの株価は、今年に入ってほとんど上昇しておらず、HPに至っては値下がりすらしている。
Apple株は28日の通常取引終了間近に51.99ドルとなり、前日取引終了後の50.30ドルから1.69ドル高となった。
アナリストらはApple株の予想値を引き上げ続けてきたが、同社の株価はそうした強気な予想さえ上回っている。
証券大手のMerrill Lynchは今週、iPodの売上が伸びるという予想に基づきAppleの財務予測を上方修正した。同社によると、AppleがiPodファンをMacに誘導できれば、長期的にはさらに業績が上がる可能性があるという。
「iPodの成功がMacの売上に波及すれば、我々がさらに予測値を引き上げることもあり得る」とMerrill Lynchのアナリスト、Steven Milunovichは27日の調査メモに記している。Milunovichは同時に、iPodの成功がMacの売上に寄与しない場合、もしくはiPod自体のシェアが競合製品に押されて縮小する場合のリスクも指摘している。
Milunovichは、最近行ったApple幹部とのミーティングで、同社がさらに別の製品を準備中であるとの印象を受けた、と述べている。その候補として考えられるのは、フラッシュメモリベースのiPodで、これは現行のiPod Miniより100ドル安い149ドル前後の価格帯で、来年早々にも発売になる可能性があるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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