KDDIは10月28日、2005年3月期上期の中間決算および業績見通し、今後の課題などを発表した。
今回発表された中間決算によると、上期の営業収益が1兆4713億円(前年同期比6.1%増)、営業利益が1624億円(同2.7%)となった。通期予想は営業収益が2兆8990億円、経常利益が3000億円で、前回予想から変更はない。
事業別に見ると、au事業の売上は対前年同期比16.3%増、営業利益は11.4%増で好調。CDMA 1X WINの商品競争力向上で純増トップシェア(上期53.1%)を達成したことや、WIN契約者が9月末で119万、第3世代携帯(1X+WIN)の9月末累計契約数が全体の87.2%に上昇したことなどが要因となっている。ブロードバンド・コンシューマー(BBC)およびソリューション事業については、音声収入の減少や、ADSLなどブロードバンドサービスの拡販経費が増加したことにより、営業収益・営業利益ともに減少している。連結ベースでau事業で他セグメントの減収を吸収できることから、売上・営業利益ベースで前回予想を堅持した。
同社では2005年下期の課題として、持続的成長の実現と新たな事業の柱の確立に向けて取り組みを強化、ブランド力の強化と顧客満足度の向上、コンプライアンスの徹底などを挙げている。au事業では「EZ着うたフル」の開始、au design projectモデル「talby」の投入などの商品力強化により、引き続き3G市場での競争優位を確保するとしている。
モバイルソリューションでは、専任営業体制を構築して法人シェア拡大と商品開発力の強化を図る。また、BBCおよびソリューション事業に関してはKDDIメタルプラスの立ちあげで従来の固定電話サービスの減収に対応する。ツーカー事業については100%子会社化で意思決定の迅速化を図るとともに、シニア層をターゲットとした商品投入強化による契約数の維持を目指すという。
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