Yahooが米国時間7日、第2四半期決算を発表した。商用検索分野での好調ぶりを維持できたことが追い風となり、ウォールストリートのアナリストらの期待に応える内容となった。
発表によると、6月30日締めの第2四半期におけるYahooの利益は、1億1250万ドル(希薄株1株当たり8セント)だったという。前年同四半期の利益は、5080万ドル(1株当たり4セント)だった。5月11日から適用された1対2の株式分割を考慮しても、利益は増加している。また、トラフィック獲得費用(TAC)を除いた場合の売上高は6億900万ドルで、昨年同期の3億2100万ドルから増加している。
だが、Yahooの株価は決算発表直後の時間外取引で14%値下がりし、1株28ドルになった。
Thomson First Callがまとめたアナリストらの予測によると、Yahooは1株当たり8セントの利益、6億1000万ドルの売上を計上する見込みだった。
株価の下落は、商用検索ビジネスの収支が横這いの状況にあることが主な要因だが、Yahooの経営陣はこれを季節的なものと、とらえている。今回の決算でも商用検索がYahooの売上と利益に大きく貢献しているが、ウォールストリートの投資家は前四半期のような突出した結果を期待していた。
Schwab Soundview Capital MarketsのアナリストJordan Rohanは、「投資家は、検索ビジネスの成長を過大に評価していたのだろう」と語った。
有料検索ビジネスは第1および第4四半期には急成長する可能性があるが、第2および第3四半期には成長が鈍化することが結果として分かってきた。それでも、Yahoo幹部は第2四半期の数字に満足している。
Yahooの最高経営責任者(CEO)Terry Semelはインタビューの中で、「われわれとしては非常に喜んでいる。驚きは全くない。値付も安定しており、すべてがうまくいっている」と話している。
Yahooは第1四半期に、1億100万ドル(1株当たり7セント)の利益を計上している。また、売上高は5億5000万ドルだった。
Yahooの決算では、子会社Overture Servicesが検索パートナー各社に対して支払うTACを除いた売上高を強調している。CNNやMicrosoftのMSNといった企業は、Overtureから提供される有料検索リストを顧客がクリックするたびに売上の一部をYahooから受け取っている。Yahooの幹部らは、TACを含めるとYahooの真の収益力が分かりづらくなると考えている。
同四半期のTACを含めたYahooの総売上高は8億3220万ドルに達している。
これまでEBITDA(利子,税金,減価償却費控除前利益)と呼ばれていた、償却額を差し引く前の営業利益は2億3400万ドルだった。キャッシュフローは2億5000万ドルに達し、フリーキャッシュフローも昨年の7100万ドルから1億9400万ドルに増加した。
Yahooの各ビジネス分野における収支概要は以下の通り。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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