大日本印刷(DNP)は4月30日、プロジェクションスクリーンに関する特許を侵害されたとして凸版印刷を東京地方裁判所に提訴した。DNPが5月20日に明らかにしたもの。DNPは凸版印刷に対し、当該製品の製造/販売差し止めと損害賠償、ウェブサイトへの掲載中止を求めている。
問題の特許の特許番号は第2599945号。名称は「透過形スクリーン」で、登録日は1997年1月29日。4件の請求項で構成される。プロジェクションスクリーンの構成要素であるレンチキュラーレンズとフレネルレンズに関する技術であるという。「最近になって新設計スクリーンの提案が各社から出てきているが、スクリーンの構成要素はレンチキュラーレンズとフレネルレンズであることは変わっておらず、他社で採用される技術によっては当社の保有する特許に抵触する」(DNP)
DNPは、これまで凸版印刷に同特許の使用中止を求めるなど話し合いによる解決を目指していたという。「特許侵害の点で双方の主張が相入れないため、交渉による解決は困難と判断し提訴に至った」(DNP)
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