「Sex.com」というドメイン名の元所有者がドメイン登録業者のVeriSignに対して起こした訴訟で、元所有者は和解に応じた。これにより、長期戦となったドメイン移転をめぐる訴訟がついに終結した。
今回の和解が成立するおよそ9カ月前、第9巡回控訴裁判所は、盗用された「Sex.com」というドメイン名の所有権が、1994年に同ドメインを最初に登録したGary Kremenにあるとし、適切な許可なく同ドメインを他人に移転したNetwork Solutions(その後VeriSignが買収)は賠償責任を負うとの判決を下していた。この判決は、ドメイン名を不動産と同様に扱い、家や車と同じように保護した点で画期的な判決だったといえる。
和解条件は明らかにされていないが、事情に詳しい関係者によると、和解金は1500万ドルを越えるという。
米控訴裁は昨年7月、Network Solutionsは、正当な所有者への適切な連絡を行わずに同ドメイン名を他者に移転したことに対し責任を負うべきとの判決を下した。
Bode & Grenier法律事務所に所属し、American Internet Registrants Associationの相談役を務めるWilliam Bode弁護士は声明の中で、「何百ものドメイン名登録者が登録業者の怠慢のせいで貴重な財産を失った」と述べ、さらに「同判決は、悩める登録者らに対して、損害を回復するための法に基づく救済措置があることを明示すると共に、インターネット事業家らに、彼らが切望していた保護を与えるものだ」と語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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