Microsoftは、慈善団体や学校が同社のエンドユーザーライセンス規定に違反せずに中古パソコンを利用できるよう、Windows 98とWindows 2000に特別なソフトウェアライセンスを設けた。
企業に古いパソコンのリサイクルや改造を迫る圧力が高まるにつれて、中古システムが慈善団体や学校にわたるケースが多くなっている。ただし、こうしたコンピュータは企業向けのライセンスとともに販売されているため、慈善団体がこうしたコンピュータを利用すると、Microsoftのライセンスに違反する違法行為となってしまうとの問題がある。
同社はこの問題に対処すべく、Microsoft Authorized Refurbishersプログラムをスタートさせた。これは、「機材やプログラムの実行」をカバーする「わずかな費用」のみで、特定の企業が中古パソコンにWindows 98もしくはWindows 2000のアップデートバージョンをインストールできるようにするものだ。
Microsoftの企業社会的責任および地域業務担当ディレクターであるElena Bonfiglioliは、このプログラムはパソコンの寿命を延ばし、技術をさらに利用しやすくするものだとする声明を出している。このプログラムは「学校やコミュニティセンターでITを最大限活用し、全ての人々のためのよりよい教育をサポートするだけでなく、余剰なハードウェアによる環境への影響を最小化する」とBonfiglioliは述べている。
Microsoftは3年前オーストラリアの子供慈善団体に対し、寄付されたコンピュータ用に新規ライセンス購入を要求したものの、その後圧力に屈している。同社は後に「善意のしるし」として、同団体に150台分のWindows 95と、手直しした中古コンピュータ10台の寄贈を申し出たことがあった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
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