ハンビット会長「第一次日本戦略完了」--株式公開、欧米攻略に本腰 - (page 2)

島田昇(編集部)2007年12月27日 12時24分

優れた日本のコンテンツ活用

--HUEの社長交代はいつ実施するのですか。

 なるべく早いうちに行う予定です。(新社長の)候補はある程度まで絞りましたが、まだ探している最中です。

--新社長が行うことになるかもしれない第2の日本展開で重要なことは何ですか。

 さらなる基盤固めと中長期的な戦略を実現するための資金調達です。核となるのはIPOになります。

 中長期的な戦略として予定しているのは、2回目となる人員増強。そして重要なのは、日本の優秀なコンテンツを活用したオンラインゲームの開発です。特に、日本にはゲーム機による素晴らしいゲーム、携帯コンテンツ、それ以外にも出版物など素晴らしいコンテンツが多数ある。これらを活用してオンラインゲーム化していきます。

 すでに準備している案件もあり、近く発表できるでしょう。それがもっと大きくなったら、開発スタジオなども作っていきたいと考えています。

--IPOはいつ頃を予定していますか。ちなみに上場先は。

 早ければ2008年、遅くとも2009年までにはと考えています。上場先については、東証マザーズにするかジャスダックにするか大証ヘラクレスにるかまだ決まっていません。

変わり続けることへの対応

--今後の海外戦略における目標は。

 日本は軌道に乗ったので、北米と欧州を攻略していく方針です。特に、欧州には力を入れます。まず、「パンヤ」と「グラナド・エスパダ」以外のゲームを投入することはもちろん、現地法人の設立も検討しています。

 例えば、欧州でネットのインフラが早くなっているのはイギリスとフランスとドイツなので、ここに注力することになると思っています。現地法人をどこに置くかですが、データセンターをどこに置くかで現地法人を設立する国は決まります。これについても現段階では検討中です。

--今後のオンラインゲーム市場をどう見ますか。

 これまで、ゲームは人と機械による対戦でした。それがオンラインゲームの普及により、人と人の対戦あるいはコミュニケーションになってきました。一方で任天堂は「Wii」により、これまで目と手で楽しむものだったゲームを全身で楽しむものへと発展させました。

 ここ数年でゲームは大きな進化を遂げており、さらにはマルチプラットフォーム化も進展。移動中でもゲームはできるし、そのデータを家に持ち帰って別のプラットフォームでプレイしたりすることもできるようになった。海外の人たちとコミュニケーションすることも容易です。

 これからもゲームのトレンドは変わり続けていくでしょう。重要なのは、この大きく激しい変化にいかに対応していくか、ということです。これはすべてのゲーム開発、インターネットサービス開発などにかかわる人たちに言えることでしょう。その中での当社の強みとしては、これまでのオンラインゲーム開発のノウハウを生かし、ユーザーの望むものをいち早く開発すること、さらには望まれているゲームの選別ができることなどが挙げられます。

金 金氏。後ろのポスターは「グラナド・エスパダ」

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]