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シマンテック、「Symantec Research Labs」を公開--研究重視の体質確立を目指す

2005/11/17 08:00
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 セキュリティソフトメーカーSymantecで基礎研究に従事する研究員のMichael Spertusに数人の同僚ができそうだ。

 現在、SpertusはSymantecで基礎研究を行っている唯一の研究員だ。つまり同氏は、具体的な製品や具体的な事業目標の設定もなく、たった一人で、セキュリティ技術の限界に挑んでいる。この基礎研究は、Symantecの研究機関であるSymantec Research Labs(SRL)の新たな役割の1つだ。同社は現在、SRLの拡張を考えている。

 先週、同社は2つのイベントで、報道陣やアナリストに初めてSymantec Research Labsを公開した。

 Symantecの最高技術責任者(CTO)Mark Bregmanは、「(SRLは)今や手狭の状態だ」と語り、「これはちょっとした(SRLの)お披露目イベントだ」と付け加えた。

 SRLは、Hewlett-Packard、IBM、Sun Microsystemsなどの大手ハイテク企業の研究部門と比べるとはるかに小規模だ。しかし、ストレージソフトメーカーのVeritas Softwareとの合併を済ませたSymantecでは、SRLがすでに完成の域に達しており、世間に披露する価値があると感じている。

 SymantecとVeritasの両社は、2005年7月の合併以前から互いに研究活動を行っていたが、合併後の新生Symantecでは以前にも増して研究を重視している。Symantecの幹部らによると、同社は研究部門により多くの資金を投じており、合併によって他社の技術を獲得するのではなく、社内での新技術の開発をより積極的に進めているという。

 Symantecの研究活動担当バイスプレジデントStephen Trillingは、「(Veritasとの)合併により、焦点の範囲が本質的に2倍になった部門は、研究部門だけだ」と語る。

 SRLの研究者の人数は、カリフォルニア州マウンテンビューとサンタモニカで勤務する研究者と、インドのプーネで勤務する研究者を合わせて50人ほどだ。その中で基礎研究を行っているのはSpertusだけで、他の研究者はSymantecの事業とより関係の深いプロジェクトに取り組んでいる。

 Symantecは、研究開発費として年間売上のおよそ15%を費やしている。同社の売上は、2006年3月締めの会計年度には非GAAP(Non-Generally Accepted Accounting Principles)ベースで50億ドルに達する見込みだ。しかし、同社がSRLに掛けている費用は年間売上の1%に満たない。残りの費用は、製品部門の研究開発費として使われている。

 Bregmanは、「私の目標は、SRLを積極的に拡大することだ」と述べ、さらに「われわれは今後、売上の伸び以上に研究予算を増やして行く」と付け加えた。同氏は、向こう1年をめどに、SRLの研究員の増員を検討しており、Spertusが取り組んでいるような基礎研究を行う一流の研究者を含む、10人程度の増員を希望しているという。

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