スマートフォンで出遅れていたauが、ソフトバンクやNTTドコモを追撃すべく満を持して投入した「IS03」。Android端末「IS01」を他社に先駆けて投入しているが、Androidならではの先進性を生かした開発者やコアなユーザー向けのもの。
そこで、第2弾では一般ユーザーが使いやすいように開発を進め、携帯電話では標準となっている、ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信を搭載し、メニュー画面も携帯電話の操作性を生かすような端末の開発を進めた。それがIS03だ。
しかも、このような数多くの機能を通常のスマートフォンなどと同じサイズに収めている。
まずはメニュー画面だが、1画面に3×4の全12個のアイコンが並ぶ。メインメニューには「電話帳」「カメラ」「ビデオカメラ」「ワンセグ」「おサイフケータイ」「赤外線受信」「マーケット」「ギャラリー」「コンテンツ」「設定」「Skype」が並べられ、選択するとそれぞれの機能が立ち上がる。携帯電話と同じような操作性を踏襲しているため、携帯電話から乗り換えたとしても迷うことは少ない。
その下は「メニュー」「電話」「メール」「ブラウザー」とよく使う機能が配置され、さらに一番下に、「ホーム」「戻る」といったスマートフォンの機能が見られる。このように、タッチパネルによるスマートフォン独特の使いやすさと、アイコンを使った携帯電話の使いやすさが融合している。一番下はメモリ液晶になっているため、省電力で液晶がOFFの状態でも、表示されるようになっている。IS03は、全面タッチスクリーンでフラットなうえ、前面にボタンがついていないため、液晶が消えているとのっぺりとした感じになりそうだが、メモリ液晶の部分だけはアイコンが表示されたままになるので、そんな感じはなくなる。
メニューは20ページ分用意されており、たとえばそれぞれのページに、ビジネス、プライベートといったアイコンを集めることで、メニューが使い分けられる。12アイコン×20ページ分で最大240個のアイコンを配置できるが、これは「IS01」で配置できるアイコン数と同じだ。
auが目玉機能として搭載したのが「Skype」だ。専用アプリケーション「Skype au」をIS03以降の端末に順次搭載していくとしている。PCの場合は音声通話の場合でも音声をデータにしてインターネット網を利用するが、auでは電話通信網を利用することで通話品質を確保している。Skype au同士だけでなく、PCやほかの事業者のスマートフォンなど、機器を問わずSkype auからSkypeあて、SkypeからSkype auあては通話料を無料に、固定電話向けには通常のSkypeと同様の料金が必要になる。Skype auから国内の固定、携帯電話への通話は通常のau携帯電話の料金に準じている。ただし、これは11月までの料金で、12月以降は変わる可能性があるとのことだ。
このように通話、メッセージの送受信など、いままでのSkypeの機能はそのまま使える。国内のスマートフォンではiPhoneのSkypeがよく知られている。比べてみると、ログイン画面は同じように見えるが、コンタクト、タイムラインなどは異なる。iPhone版は、iPhoneの操作デザインを踏襲。IS03は、PCの操作性を小さな画面で使えるように、コンタクト、タイムラインなどはタブで切り替えるようになっているのだ。
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