富士通は11月10日、携帯電話の新機種と新CMの発表会を開催した。富士通執行役員常務の大谷信雄氏は、「これまでの発表の中で、最高に興奮している。今回は初めて東芝と一緒になって、モバイルレグザエンジン3.0を搭載したAndroid端末を発表した。ワンセグや防水などを搭載し、日本でちゃんと作るとこうなるんだ、という製品」と挨拶した。
富士通と東芝は、10月1日付けで、富士通傘下の新会社、富士通東芝モバイルコミュニケーションズを発足している。
「スタートからかなり連携をよくしてきている。東芝はauとソフトバンクモバイルに力を入れ、富士通はNTTドコモをメインにやってきた。また、富士通はらくらくホンなどフィーチャーフォンを中心にし、東芝はグローバルに力をいれてきた。大変いいシナジーができ、順調にスタートが切れている」と語った。
富士通は、端末の商品化の方針として、「ブロードバンドリーダー」「デザイントレンドリーダー」「ケータイテクノロジリーダー」の3点をポイントにしているという。富士通が目指すのは、人の嗜好や行動をインテリジェントに解析し、必要とする情報やサービスをタイムリーに提供する「ヒューマンセントリックケータイ」だ。今回の端末ラインアップにも、ケータイをかざすだけで、「食べログ」や「ぐるなび」などと連動した飲食店情報が探せる「ロケーションレーダー」、スポーツ支援や健康支援、生活支援などを行う機能などを盛り込んだものとなっている。
富士通が今回NTTドコモに提供するのは6製品だ。機能を重視するスマートフォンユーザー向けのラインアップから、ファッションブランドとのコラボレーションによりアクセサリ的な要素を備えたコラボレーションケータイまで幅広く取りそろえた。
「SHIBUYA109」の人気トップ3ブランド「CECIL McBEE.」「Pinky Girls」「COCOLULU」とのコラボレーション端末「F-04C」を発表。これを受けて、東急モールズデベロップメント執行役員事業本部109事業部 渋谷109総支配人の相馬邦夫氏が登壇し、「渋谷109は、1年間で1000万人が来る店。今回の端末は、ちょっとした鏡がついているなど、さりげないサービスのある製品。109は、ほかにもたくさんのブランドを抱えており、今後も新たなブランド、新しいマーケットが広がっていくことを期待したい」と挨拶した。
また、ファッションブランド「ANTEPRIMA」とのコラボレーション端末「F-02C」も発表している。ANTEPRIMAのクリエイティブ・ディレクターである荻野いづみ氏が登壇し、「ケータイは、365日、そばにずっとあるものではないか。それならば、さりげなく優しく光っていてほしい。また、パーティなどシーンによって、着替えをさせられないかと考えた」と語り、「フィーリングピース」とよばれるチェンジパーツを同梱した経緯を語った。
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