次世代無線技術で最も人気のある2つの技術が、国際電気通信連合(ITU)から4Gとして正式に認められるまで、あと一歩というところへきている。
国際連合の専門機関の1つであるITUは移動通信技術の1G、2G、3Gを定めた国際標準化団体で、4Gの認定も行う。中国で今週行われた会議を経て、ITUはLong Term Evolution(LTE)とWiMaxを正式な4G規格とする決定にさらに近づいた。
具体的には、ITUが4Gの分類に用いている基準をLTE-Advanced技術が満たしていると投票で認められた。また、WiMAX IEEE 802.16mの一部であるWirelessMAN-Advancedも、4Gと見なすための要件を満たしていると認められた。LTEは、11月に行われる次の会議で4G規格としてITUに承認されるとみられる。WiMaxの方は2011年に投票が行われる可能性が高い。
この18カ月間というもの、一般消費者にとっては4Gが本当は何を意味するのか非常に分かりにくい状態が続いている。4Gという用語はマーケッターの間で、さらに高速な次世代無線ネットワークを指す言葉として使われてきた。しかし、ITUはこれまでのところ、どの技術についても4Gだと正式に認定していない。
つまり、Verizon Wirelessが構築中でまもなく導入するLTEネットワークの技術も、ClearwireとSprint Nextelが構築しているWiMaxネットワークも、厳密に言えば「4G」ではない。
さらに、ITUがLTEとWiMaxを4G技術として正式に承認した後も、現在展開されているネットワークの技術は「正式な4G」ではない。
ITUは、IPベースであることと直交周波数分割多重方式(OFDM)と呼ばれる変調方式を4G技術の要件にしている。また、別の重要な要件として、下りピーク速度100Mbpsに対応している必要がある。現行のLTEやWiMaxではここまでのスピードは出ない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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