捜査の続く「iPhone」プロトタイプ紛失事件について米国時間5月14日に公開された文書から、同端末を見つけた21歳の青年Brian Hoganさんの姿が浮かび上がった。見つけた端末を後にガジェットブログに販売したHoganさんの姿は好青年とは言い難いものだった。
カリフォルニア州サンマテオ郡上級裁判所の宣誓供述書の一部として開示された警察の記録によると、HoganさんのルームメイトであるKatherine Martinsonさんは当局に対し、Hoganさんは端末発見後まもなく持ち主の情報が分かったにも関わらず、これを返却しようとしなかったと述べたという。問題の端末は27歳のApple従業員Robert Gray Powell氏が3月のある夜、カリフォルニア州レッドウッドシティのバーで紛失した。
文書にはMartinsonさんが警察に語ったこととして、Hoganさんが電話を見つけ、それがプロトタイプであると判明すると、Martinsonさんや友人らは販売を止めるようHoganさんを説得しようとしたと、書かれている。MartinsonさんはPowell氏のキャリアに傷がつくことを恐れたが、Martinsonさんが警察に述べたところによると、Hoganさんは「それは気の毒だな。でも自分で電話を紛失したんだ。彼は電話を落とすべきではなかった」と述べたという。
Hoganさんの弁護士を務めるJeff Bornstein氏は自分のクライアントについて、間違ったことをしているが、犯罪を犯したわけではないと述べた。
AppleのPR担当責任者Katie Cotton氏は米CNETに対し、「われわれは犯罪だと思われる行為について報告しており、サンマテオ郡の地方検事が現在担当している」と述べている。
CNETおよびその他のメディア組織からの要求に応じて14日に公開された文書(PDFファイル)から分かったことは、Martinsonさんが事件を解明するうえで重要な役割を果たしたことだ。
Hoganさんの家には捜査員が送り込まれていない。記録によると、Appleに最初に連絡をしたのはMartinsonさんだった。Martinsonさんは、Hoganさんが彼女のコンピュータにiPhoneプロトタイプを接続したことから、自分も違法行為に加担したのではと疑われることを心配したと、文書に書かれている。
Martinsonさんはこれにより、当局が彼女のIPアドレスを突き止めるかもしれないと考えたのだ。Martinsonさんは14日、事件についてのコメントを拒否した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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