Nokiaの第1四半期(2010年1-3月期)決算は利益と売上高が増加したが、アナリスト予想の数字には達しなかった。
フィンランドの携帯電話メーカーNokiaは米国時間4月22日、第1四半期決算を発表した。利益は3億4900万ユーロ(4億6500万ドル)、1株あたり9セントで、前年同期の1億2200万ユーロから順調に増加した。
売上高は前年同期比3%増の95億2000万ユーロで、2年ぶりに増加した。しかし、アナリスト全体の予想は、利益が1株あたり15セント、売上高が96億9000万ユーロだった。
Nokiaの2009年第4四半期決算には改善の兆しが見られたが、同社は「iPhone」や「Android」ベースのスマートフォンとの熾烈な競争により打撃を受け続けている。その結果、同社は値下げに追い込まれて利益が減少し、優位にある市場シェアにも影響が出てきている。
「第1四半期は純売上高と営業利益がともに前年を上回った。ハイエンドの携帯機器製品ラインでなおも激しい競争にさらされており、インフラ面でも厳しい市況に直面している」と、同社の最高経営責任者(CEO)Olli-Pekka Kallasvuo氏は声明で述べている。
Nokiaは第1四半期に、前年同期比で16%増となる1億780万台の携帯電話を出荷し、主要な機器およびサービス部門の売上高を8%増の66億ユーロに押し上げた。スマートフォンの出荷台数に限ると、50%増の2150万台だった。
だが、明るい材料がいくつかあるにもかかわらず、第2四半期は厳しいかもしれないとNokiaは述べている。機器およびサービス部門の売上高は、67〜72億ユーロの範囲でほぼ横ばい、または微増となる見込みだ。全般的に携帯電話業界は2010年に約10%成長するが、Nokiaの市場シェアはほとんど変わらないだろう、と同社は述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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