ラスベガス発--PayPalの「iPhone」アプリケーションに搭載されている「Bump」機能をうらやましく思っている「Android」および「BlackBerry」のユーザーは、じっと待っていよう。両プラットフォーム向けのバージョンも近いうちに登場する見通しだからだ。
PayPalのこの新機能を利用すれば、2台のiPhoneを(軽く)ぶつけ合って、お金の受け渡しをバーチャルにすることができる。これまでAndroid搭載携帯電話やiPhoneでユーザーがソーシャル情報を交換するのに使われてきたBump機能にPayPalが対応したことで、物理的に近くにいるPayPalユーザー同士が、その場でお金の貸し借りを精算できるようになった。
Bump機能を使ったお金の受け渡しは、勘定を払う現実的かつ便利な方法だが、現時点でこのサービスを利用できるのはiPhoneユーザーに限られている。PayPal 2.0が本当の意味で不可欠な存在になるには、ユーザーがどのようなデバイスからでもBump機能で送金できるようにする必要がある。われわれは当地ラスベガスで開催中のInternational CTIA WIRELESS 2010でPayPal関係者と話したとき、2〜3カ月以内にAndroidおよびBlackBerry用アプリケーションのアップデートも公開される予定だという情報を得た。
PayPalのモバイルマネージャーであるEric Duprat氏は、今後予想されるPayPalのほかの実装例として、インターネット接続テレビやゲーム機からの請求書決済などを挙げた。「PayPalはクラウドベースの財布である」とDuprat氏は述べた。つまり、Bump機能による送金はPayPalアカウントにアクセスする1つの方法にすぎない。
複数のスマートフォンからBump機能で送金するという行為の物理的および社会的な近接性によって、PayPalのユーザー分布は変化するとわれわれは考えている。PayPalのDuprat氏によると、現在のユーザー分布では裕福な男性が多いという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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