参加者75人中、35名が女子。女の子たちがAndroid端末と周辺サービスについて語り合うイベント「Andronjoナイト!」が2月15日に都内で開催された。主催は日本Andoridの会女子部。
Androidはユーザーが好みアプリを選んでインストールできるため、従来の日本の携帯電話と比べてカスタマイズの幅が広い。Andronjoナイト!では女の子が喜ぶようなかわいいアイコンのアプリやかわいい周辺機器、女の子目線で選ぶベストアプリなどが議論された。
司会を務めたのは日本Andoridの会女子部を立ち上げた張本人、矢野りん氏。普段はライターとして活躍している。日本未発売のAndroid端末「Nexus One」用に、犬の形をした自作カバー(ネクサス“ワン”だから犬)を作成するほどAndoridを愛している。
セッション1では、図書館検索と予約ができるアプリ「Libraroid」の開発者、あんざいゆき氏が矢野氏と一緒に、かわいいアプリの作り方をプレゼンした。メニューボタンは画像を用意しよう、ボタンを押したことがわかるように画像に変化をつけよう、ボタンの配置に注意しようといったことが工夫すべき点として挙げられた。
「xmlを調整するだけでいろいろ見た目をカスタマイズできるので、女子にモテるようなアプリをたくさん作ってほしい」(あんざいゆき氏)
あんざいゆき氏が開発するLibraroidは「自分が使いたいから」という理由で作ったアプリ。そのため最初は川崎市立図書館のみに対応していた。いまではほかのユーザーの要望に応え、33の図書館に対応しているという。
だが苦労もある。「図書館はAPIを出していない。アプリの予約の部分をテストするには、その図書館のカードを作らなければいけないので、対応を手伝ってくれる人はTwitterなどで連絡ください」(あんざいゆき氏)
セッション2のパネルディスカッション「Android Marketは、イケてるのか?」は、日本Andoridの会女子部の女の子たちがお気に入りのアプリを紹介したり、Android Marketに愛のあるダメ出しをしたりと盛り沢山な内容。
眠りが浅いタイミングで起こしてくれる「Smart Alarm Clock」、寝言レコーダー「Let It Sleep」などの眠りに関するアプリや、動物の鳴き声を再生する「Animal Sounds」、忍者になりきって手裏剣を投げる「BeNinja」などの癒し系アプリが人気だった。
一方でAndroid Marketには厳しい指摘もあった。「ウィジェットのカテゴリがないので探すのが面倒」「言語や地域が選択できないのでダウンロードした後に使えないことがわかる」「あとでダウンロードしたいアプリを登録できる『お気に入り』がほしい」「カテゴリがわかりづらい。Twitterクライアントを探すにもソーシャルネットワークという大きな括りしかない」「現状はアプリの名前がわからないと探せないのが良くない」などの点が挙げられた。
「こんなアプリが欲しい」という要望では、子どもと一緒に使える知育系アプリ、日本人が使いやすいアドレス帳アプリなどを求める声があった。さらに冷蔵庫などの家電にAndroidを組み込んで、天気を表示したり、自宅周辺の施設を検索したりできたらいいという意見もあった。
セッション3では、日本Andoridの会女子部のご意見番、hiromi氏が「イケてるアイコントップ10」を紹介した。アプリの機能よりも自分のホーム画面に置きたくなるようなかわいいアイコンを選ぶものだ。
hiromi氏はあらかじめ、男女にアンケートをとっていた。男性には「センスのいいアイコンのアプリ」、女性には「かわいいアイコンのアプリ」を聞いた。
その結果、男性で上位だったのは「twicca」「標準のギャラリーや音声検索」「FxCamera」「Google Talk」「渋滞状況」など。女性で上位だったのは「MyCloset」「twicca」「WeatherBug」「FxCamera」「Task Manager」など。
選んだアプリについてコメントを求めたところ、男性は「アプリの内容がわかりやすい」「アプリの特徴がうまく表現されている」「シンプルなデザイン」といった部分を重視していることがわかった。一方で女性は「アイコンがかわいい」という項目に圧倒的な支持が集まった。
「アイコンにはサイズ指定はあるものの、2Dにするか、3Dにするかは指定されていない。アイデア次第でかわいい、センスのいいアイコンがつくれるはず。アプリ作成の段階でターゲットが男性か女性かを意識し、もっと自由で、大胆にデザインしてほしい」(hiromi氏)
最後のセッションは、女性スマートフォンユーザーの交流会「Women's Smartphone Network」(WSN)を主催するtunakko氏が自身のガジェット愛を語る「アイラブガジェット」。
tunakko氏はAndroidのアクセサリーも自作している。プレゼンではNexus One用の派手な自作ケースが披露された。
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