Motorolaは特許をめぐる論争において、米当局に対して「BlackBerry」スマートフォンの米国への輸入禁止を求め、Eastman Kodakに加勢した。
Motorolaは米国時間1月22日、BlackBerryのメーカーであるResearch In Motion(RIM)が同社製品でMotorolaの5件の特許を侵害しているとして、米国際貿易委員会(ITC)に提訴したことを明らかにした。Motorolaによれば、RIMは争点となっている技術のライセンスを以前は所有していたが、そのライセンス契約は2007年に失効したという。
Motorolaの広報担当者はZDNet UKに対し、「RIMは元々、2003年にMotorolaとライセンス契約を締結したが、2007年に同契約が失効した後も、Motorolaの技術を使用し続けている」と電子メールで述べた。
1週間前には、KodakがITCに訴状を提出し、RIMがカラーイメージのプレビューに関するKodakの特許を侵害していると主張し、輸入禁止も求めていた。Kodakは「iPhone」メーカーのAppleに対しても、同様の主張を展開している。
今回争点となっているMotorolaの特許は、Wi-Fiアクセスやアプリケーション管理、ユーザーインターフェース、電源管理に関するものだ。Motorolaは、RIMのそうした特許技術の使用状況について、ITCが調査を実施することを望んでいる。Motorolaは、BlackBerryデバイスの米国への輸入を禁止し、既に輸入された特許侵害製品の今後の販売を停止する排除命令を求めている。
Motorolaの知的財産担当チーフであるJonathan Meyer氏は22日、声明で次のように述べた。「RIMがライセンス契約を結ばずにMotorolaの特許を使用し続けていること、RIMがわれわれの現在の特許訴訟で遅延作戦を使っていること、そして、RIMがMotorolaのプロプライエタリ技術を排除した設計を拒んでいることを考えると、MotorolaはRIMの継続的な特許侵害行為を止めさせるために、ITCへの提訴という手段を選ばざるを得なかった」(Meyer氏)
RIMは本件について、コメントすることを避けた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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