エキサイトは11月17日、ユーザーを20代に限定した携帯電話向けコミュニティサイト「SeeSoo(シーソー)」ベータ版を発表した。携帯電話主要3キャリアに対応しており、利用料は無料。
SeeSooは、ユーザーが主催者となってイベントを企画したり、ほかのユーザーが主催するイベントに参加したりできるコミュニティサイト。イベントは、グルメやスポーツ、買い物、旅行など19種類のジャンルのほか、クリスマスパーティや花火など季節ごとのテーマから作成したり、参加したりできる。
主催者となるユーザーは、日程や開催地、参加費、参加人数、性別などを指定し、イベント参加者を募集できる。また、「スカウトメール」と呼ばれる機能を使えば、条件に合った参加者に直接メッセージを送って参加を呼びかけることも可能だ。
イベントに参加する場合は、条件を絞って検索したり、スカウトメールを参照したりして、興味のあるイベントを見つけ、主催者に申し込む。主催者が応募者の中から参加者を選ぶと、参加者には「当選通知メール」が届く仕組み。
主催者と参加者は、期間限定でイベント当日まで利用できるメーリングリスト「連絡メール」機能により、連絡を取り合ったり、イベント当日の調整を行ったりできる。なお、連絡メールでは、お互いのメールアドレスを公開することなくやりとりできる。
エキサイトではすでに、11月2日からSeeSooを提供している。現時点でのユーザーは25歳前後が中心となっており、男女比では女性が6割を占めているとしている。人気のあるイベントジャンルはカラオケ、グルメなど。「ボジョレー解禁カウントダウン」といった季節限定のイベントも注目を集めているという。
SeeSooではユーザーを20代に限定している。このため、ユーザーは会員登録の際、免許証など身分証明書を携帯電話で撮影して、メール添付でエキサイトに送信する必要がある。エキサイト コンシューマーサービス本部 デジタルコミュニケーション部の明石岳人氏は、ユーザーを20代に限定した背景について、「20代は社会人になった後、同年代の友人を作るのが困難になっている。一方で、SNS経由でのオフ会参加率が高く、リアルでのつながりを求める傾向が強い」と説明した。
投稿内容については、同社の専門スタッフや外部のサポート会社が、目視にて監視する。また、今後はヘルプ機能を強化し、不適切な書き込みの通報システムを設置する予定。
エキサイトは2010年春までにユーザー数3万人の獲得を目指し、本格的にサービス提供を開始する予定。今後は、「サービスを有料化し、1ユーザーあたり月額1000円の売り上げを目指す」(明石氏)としている。同社は2010年度、3億円の売り上げを目指す。
なお、ユーザーが30歳を迎えると、イベントの作成や参加といった機能は使えず、閲覧のみの利用となる。エキサイトでは、このようなユーザーに対して、ほかのコミュニティへの誘導を検討していくとしている。
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