Intelが開発を主導するモバイル端末向けLinuxディストリビューションの新版「Moblin 2.1」は、モバイル市場とデスクトップ市場で「Windows」に影響を及ぼすことができるのだろうか?
米国時間9月22日から24日にかけてサンフランシスコで開催された「Intel Developer Forum」(IDF)において、IntelはMoblin 2.1のベータ版を披露した。このオープンソースOSは、スマートフォン、ネットブック、ネットトップ、モバイルインターネットデバイス(MID)、車載システムといった各種機器で稼働することが想定されている。
Moblin 2.1は今後、Googleの「Android」のような他のオープンソースOSと競合し、新興のネットトップ分野ではMicrosoftに挑むことになる。
当初ネットブック向けに開発が始まったMoblin(「モバイルLinux」を短縮した名称)のバージョン2.1は、携帯機器用、ネットブック用、ネットトップ用の3種類で提供される。
スマートフォンやMIDといった携帯機器向けの市場では、Moblin 2.1はIntelの低消費電力型プロセッサ「Atom」を搭載する機器で稼働することになる。IntelはIDFで同ベータ版のデモを行い、タッチスクリーンやジェスチャ入力といった機能を示した。新しいインターフェースでは、ユーザーが複数のオープンアプリケーションを切り替えながら使用することが可能になり、ソーシャルネットワーキングアプリケーションのショートカットも提供される。
また、Moblin 2.1のウェブブラウザは「Flash」とMicrosoftの「Silverlight 3」に対応し、インタラクティブなウェブアプリを実行できる。
IntelとMicrosoftは、2010年にMoblinを搭載するネットブックにSilverlight 3テクノロジを組み込むために協力している。Intelはまた、開発者を対象に「Atom Developer Program」を通じてSilverlightをサポートする。Moblin 2.1は、2009年末までにリリースされる予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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