発表の中で、「新スーパーボーナス」にて端末を購入した際に、一定額が通信料から割り引かれる「月月割」について、基本使用料を「月月割」の対象外とする考えがあることを示した。
「今実験しているが、全国展開するのかどうか、いつするのか、どういうやり方でするかは検討している」という。実施理由について、「お客様の中には、トランシーバー状態で、端末代金は払っているけれども、事実上、通信料を8円しか払ってない人もいる。そういう人が、ネットワーク全体を他の一般客と同じように使うのは、少しアンフェアになってしまうかもしれない」と説明。
かつての基本料に触れ、「われわれが事業に参入する前、他社の基本料は4000円ぐらいしていた。980円ぐらいの基本料は端末料以外にお支払いいただきたい。仮に実施したとしても、基本料以外の通信料から月々割を相殺する、オプションから相殺するなど、980円以上の通信料、オプション代を使う人なら満額をエンジョイできるようにする」としている。
また、決算発表の中で、多くの時間を割いて説明したのが孫氏も愛用するiPhoneだ。ソフトバンクホークスでの活用事例や企業に導入して残業代が月3万円減ったという話を紹介。また自身の感想として、「これなしでよく生きてきたな、というぐらい革命的にライフスタイルを変えるもの。PC人間の私が、本当にPCを使う頻度が10分の1になった。最初にPCに触れたときの感動、最初にインターネットに触れたときの感動に匹敵する感動がある」と大絶賛した。
発売当初、日本人に向かないなど賛否両論があったが「iPhoneを使ってみてから、いろいろ言って欲しい。まず1カ月、2か月使って批判ができるなら、どうかしているというぐらい、すごい」と決算発表の場ながらもiPhoneについて熱く語った。
さらにこう続ける。「私が言いたいのは、iPhoneが世の中の全てだといっているのではない。世界中の携帯がiPhoneのようになってくる。モバイルインターネットのためのマシンになる。これが本当にモバイルインターネットの将来を予言しているのか、一時的なものなのか──。少なくとも通信業界のジャーナリスト、アナリストならば、日本の携帯電話がこれからどうなるか身をもって体験すべき。3年後はほとんどの端末がiPhone化され、黙っていてもそうなる。(その道筋が)見えない方がおかしいという状況にあると思う」とし、国内メーカーも含め、携帯電話は今後iPhone化していくだろうとトレンドを予測した。
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