携帯電話を使った位置情報ゲーム「コロニーな生活☆PLUS」を運営するコロプラは、ゲーム内アイテムを使って全国の地域特産品を扱う店舗にユーザーを誘導するサービスを開始した。
第1弾として、日光甚五郎煎餅などを販売する栃木の石田屋、佐賀県有田町にある磁器メーカーの有限会社しん窯、神奈川県伊勢原市にある茶商の茶加藤、石川県能美市にある蔵元の宮本酒造店が参加する。
コロニーな生活☆PLUSは、携帯電話の位置情報を使ってユーザーの移動距離を計測し、その距離に応じてゲーム内通貨をため、街を育てていくゲーム。6月現在で20万人以上のユーザーがいるという。主なユーザー層が20代から40代の社会人である点が特徴だ。
今回新たに、ゲーム内で利用できるアイテム「スポンサーお土産」と、プラスチックカードの「コロカ」を用意した。ユーザーが実際に各社の店舗に行って買い物をすると、商品がデザインされたコロカを受け取れる。コロカにはシリアルナンバーが記載されており、これをコロニーな生活☆PLUSのサイト上で入力すると、ゲーム内アイテムのスポンサーお土産が手に入る仕組みだ。コロカは店舗ごとに3種類あり、1000円、2000円、5000円の買い物をするごとに1枚ずつもらえるという。コロプラでは、ゲームを楽しんでもらうだけでなく、コロカ自体を旅の思い出にして欲しいと説明している。
なお、コロプラでは3月25日から約2か月間、石田屋本店の周辺のみで取得できるゲーム内アイテム「日光甚五郎煎餅」を配布したところ、1000名以上が実際に石田屋本店を訪れ、商品を購入したという。また、ユーザーがゲーム内の掲示板などで日光甚五郎煎餅のことを話題にしたため、ユーザー間で知名度が向上したとのことだ。
コロプラは設立9カ月のベンチャー企業。一方、今回参加する4社はいずれも老舗で、4社の創業年数の合計は694年になる。「広く知られてはいないけれども良いもの、ユーザーが実際に足を運んで満足できるもの、という基準で選んだ」(コロプラ)という。ゲームを通じてユーザーが普段行かない場所へ足を運ぶきっかけを作り、ゲームを活性化させるだけでなく、地域経済の活性化などにも貢献したいとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス