カリフォルニア州カールズバッド発--D: All Things Digitalカンファレンスにおいてひときわ期待されていた講演で、Palmの取締役会会長であるJon Rubinstein氏がスマートフォン「Palm Pre」を披露し、いくつかの特徴について初めて語った。
Rubinstein氏は、デジタル音楽ストア「Amazon MP3」で検索し、楽曲を機器に直接ダウンロードする機能を実演した。この機能は、1月にCESでPalm Preが発表されたとき言及されていたものだ。Palm Preは米国時間6月6日に発売され、リベートを引いた価格は199ドル99セントになる予定だ。
Rubinstein氏は、特別なソフトウェアを使わなくても直接「iTunes」からDRMフリーのメディアファイルを入手できる「メディア同期」機能の実演も行った。また、ユニバーサルサーチ機能では、GoogleやWikipediaだけでなく、Twitterも検索できる。
Palmは「App Catalog」の実演も行った。同社によるとApp Catalogは、Palm Preの発売と同時にベータ版がローンチされる予定だという。その時点で約12本のプログラムが用意される、とPalmは述べた。FandangoやNew York TimesなどのアプリケーションがPalm Preに表示された。
D: All Things Digitalの総監督を務めるWalt Mossberg氏は、iTunesを提供するAppleがこの機能に不満を抱くのではないか、とRubinstein氏に迫った。「Appleはかなりオープンになった。DRM制限を全廃したのだから」と、Rubinstein氏は応じた。
ベンチャー投資家のRoger McNamee氏は、メディア同期機能はiTunesの力を認めていることの表れだと思う、と述べた。McNamee氏の会社はPalmの最大株主だ。
「Appleが腹を立てるとは思えない」と、McNamee氏は言う。
Rubinstein氏は、Palm PreがAppleの「iPhone」とResearch In Motion(RIM)の「BlackBerry」の後を追おうとしていると認めた。
Rubinstein氏はPalm Preについて、「明らかに、主要なライバルはAppleとRIMだ」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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