ソフトバンクモバイルは5月12日、山間部など電波が届きにくい範囲をカバーする周波数変換型の屋外中継装置(リピータ)を、第3世代携帯電話(W-CDMA)の無線基地局用に開発したと発表した。
今回開発した屋外中継装置は、基地局に設置する周波数変換装置と屋外中継増幅装置で構成している。周波数変換装置は基地局と屋外中継増幅装置の間の周波数を変換し、屋外中継増幅装置は周波数を元の周波数に戻すものだ。屋外中継増幅装置の対基地局向けアンテナと対移動機向けアンテナの間で発生する、同じ周波数の電波の回りこみが低減できるため、屋外中継増幅装置の送信電力または増幅率を最大に上げられるとのことだ。
同社では「電波の弱いエリアの端や山間部では、従来の屋外中継装置に比べて約2〜8倍の広い範囲がカバーでき、低コストでエリアの拡大が可能」としている。今後は、商用導入に向けて検討するとのことだ。
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